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ラバーダム防湿について

こんにちは、フレンドタウン深江橋の2階で診療をしておりますヒデ歯科クリニックです。

本日はラバーダム防湿について書いていきます。

当院では、現在ほとんどすべての根管治療に対して、ラバーダム防湿を行い、安全を配慮して治療を行なっています。していないのは、ラバーダム防湿が困難なお子さんの治療だけです。

しかし、ラバーダム防湿をして神経の治療をする歯科医院はほぼいないと統計が出ています。悲しいことに日本歯内療法学会でのアンケートでも全会員が必ずラバーダムをすることはないそうです。

なぜなのでしょうか?

2014年の台湾での統計で示された通り、ラバーダムの有効性はほんのわずかです(ただ、1%でも優位性があるなら、そっちを選ぶのが医療人の正しい姿勢です)。

ラバーダムをしないと必ず失敗するということはありません。また、ラバーダム防湿は大学の教育でしっかりと教わることはなかったです。なので、ラバーダム防湿をきちんとする方法を知らない、時間がかかる、またはコストがかかるということで忌避している先生がほとんどではないでしょうか?

では、なぜ当院はラバーダム防湿をするのでしょうか。一つは、根管治療の師匠である神戸良先生に、ラバーダムをしないと2度と口を聞かないといわれたからです。もう一つは、術者と患者さんのストレスを減らすことができるからです。当院のモットーはwin-win-win(三方よし)です。術者サイド、患者サイド、そしてスタッフサイドの利益を常に考えています。根管治療では、高速回転してなんでも切れる器具を使ったり、高pHの次亜塩素酸ナトリウム水溶液で根管内を洗浄します。つまり、口腔内は超〜〜〜〜デンジャラスな状態になるのです。ラバーダムなしだと怖すぎて、治療することはできないです。安全バーのない状態でハリウッドドリームザライドに乗るようなもんです。

なので、当院では、根管治療を受ける大人の患者さんにはラバーダム防湿を致します。また、ゴムアレルギーのある方は事前に申し出ください。アレルギー対応のラバーダムシートがございますので、ご安心ください。

当院は寺嶋先生直伝の抜歯即時インプラント埋入を行っております。しかし、頑張れば残せる歯を抜いてまでインプラント治療をするより、懸命に頑張ってでも自分の歯を残す根管治療の方が価値は高いと思っております。インプラント治療は歯が割れたり、虫歯が深すぎたりしたときにやっと行うものです。ご自身の歯が持つ可能性を信じてください。「9020」を目指してがんばっていきましょう。

院長写真

監修記事 
院長 板東 秀典(ばんどう ひでのり)

大阪大学歯学部卒業
すもと歯科クリニック・とがわ歯科クリニック 副院長を経て、
2021年7月 ヒデ歯科クリニック 開業

90歳で20本以上健康な歯を残す「9020(キューマル・ニーマル)」をスローガンに掲げ、虫歯治療から予防治療・歯周病・インプラント・お子様の治療など多岐にわたる診療に従事している。