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レントゲン撮影について

こんにちは、フレンドタウン深江橋の2階で開業予定のヒデ歯科クリニックです。

今回はレントゲン撮影についてお話をしていきます。

皆さんはレントゲン撮影に対してはどのようなイメージがありますでしょうか?
歯医者さんに行くといつも撮るやつだ、白黒写真のやつだ、見てもわからないやつだ、などでしょうか?

レントゲンという言葉はX線の発見者であるヴィルヘルム・コンラート・レントゲンの名前からとられています。X線発見の歴史はwikipediaさんに委ねましょう。そして、レントゲン撮影というものは、X線を目的物に照射し、すり抜けたX線を投影させたものです。内部の状態がよくわかる影絵をイメージするとわかりやすいのかもしれません。つまりは、レントゲン撮影は内部の様子を観察するのに適していて、空港の手荷物検査などで用いられています。医療においては人体の中の状態を傷つけずに「視る」ことができ、診査・診断のために欠かすことができないものです。

そして、レントゲン写真は、白黒写真で写ってきます。X線が通過できなかった部位、つまり硬くて厚みがあるところは白く写り、X線が通過した部位、つまり薄いところや軟組織は黒く写ります。歯科の分野ではどうでしょうか。歯科における硬い部分といえば、歯の構造物のうちのエナメル質や象牙質、歯周組織のうちの歯槽骨やセメント質があります。他には歯石や被せ物があります。そして、軟かい部分といえば、歯ぐきや歯の神経や歯根膜があります。また、虫歯のある歯は虫歯の部分が黒く写ります。あとは造影剤を含んだ薬剤や根管充填材は白く写ります。専門用語や根管治療の話は難しいので、また別の機会にお話ができたらと思います。

では、私たち歯科医師はなぜレントゲン写真を撮るのでしょうか?
それは、目では確認できない部分の状態、つまり病気があるのかないのかを知る為です。私たちの業界で有名な先生は皆さん、このレントゲン写真を重要視されています。虫歯になった歯に対して、神経を取り切らずに治せるのか?または歯自体を残す事ができるのか?などを診断する上で、レントゲン写真の視覚情報はとても大切です。

ただし、放射線を扱う立場である私たち歯科医師は、常にリスクベネフィットを意識し、ベネフィットが確実にリスクを上回る場合でしか撮影を行いません。しかし、歯科で用いるレントゲン撮影は日常生活で身に受ける自然放射線量と変わらないくらいの低線量であり、被ばくによる影響は少ないものです。そのため、健康を守るために必要な検査を受けることの方が大切だと考えております。もっとも妊婦さんの場合は、安全性が認められておりますが、当院では万全を期して、ご出産後、お宮参りも済んで落ち着いてからの撮影を薦めております。

レントゲン写真を読み解くことを「読影」と言いますが、この読影により過去・現在・未来がある程度わかります。ご自身のお口に関心のある方は、ぜひ当院にいらして、ドイツ製の最新のレントゲン撮影装置に触れてみてください。より良い未来を一緒につくっていきましょう。

院長写真

監修記事 
院長 板東 秀典(ばんどう ひでのり)

大阪大学歯学部卒業
すもと歯科クリニック・とがわ歯科クリニック 副院長を経て、
2021年7月 ヒデ歯科クリニック 開業

90歳で20本以上健康な歯を残す「9020(キューマル・ニーマル)」をスローガンに掲げ、虫歯治療から予防治療・歯周病・インプラント・お子様の治療など多岐にわたる診療に従事している。