歯医者さんで泣かないように育てる方法
- 2021/06/24
- 小児歯科
こんにちは、フレンドタウン深江橋の2階で開業予定のヒデ歯科クリニックです。
今回は、歯医者さんで泣かないように育てる方法、というテーマでお話をしていきます。
私が尊敬する先生の1人に、岡崎好秀先生という気さくで面白い先生がいらっしゃいます。
その先生のコラムによりますと、お子さんが歯医者さんでの治療を嫌がらずに受けられるにはどうしたら良いかが書かれております。
お子さんの治療を受け持ちますと、同じ年齢のお子さんでも、上手に治療ができる子と泣きすぎて治療が出来ない子に分かれることに気づきます。本人の性格の問題といえばそうですが、岡崎先生は異なる視点である事実との関連性を指摘しています。
それは虫歯の多い子ほどよく泣くという事実です。確かに歯科治療は受ける立場にとっては怖いものです。しかし、2歳でも3歳でも泣かずにお利口さんにお口を開けてくれる子はたくさんいます。たいていの場合、お利口さんな子どもたちは虫歯がない場合が多いです。その事実とおやつの食べ方が関連しているとのことです。。
1日に何回おやつを食べるのか、1日のうちどのタイミングでおやつを食べるのかはお子さんの虫歯の形成に深く関わっていることはよく知られております。虫歯の原因はおやつに含まれている炭水化物を虫歯菌が発酵することによります。これは歯科の勉強をしてきた人はみんな知っていることです。ただ、おやつの食べ方によってお子さんが治療を上手に受けられるようになるか否かが決まるかもしれないというのは、知らない人の方が多いのではないでしょうか?
つまり、決められた時間と回数でおやつを食べる習慣があるお子さんの方がお利口さんに治療を受けることができて、さらに虫歯が少なかったといわれております。私もこれまでの経験上そのことは正しいのではと思っております。
お母さんの中にはお子さんを可愛く思い過ぎて過保護にしてしまう方がいらっしゃると聞いております。可愛い我が子がお腹をすかせてやいないか、または嫌われたくないなと思い、ダラダラと子どもが好きな甘いお菓子を好きなだけ与えていると、ほとんどの歯が虫歯になってしまいます。良かれと思ったことが、かえって虫歯をつくって苦しませる結果はとても皮肉なことだと思います。
お子さんが成長をし、社会という大きな荒波に向かっていくためには、我慢ができることはどうしても必要になります。我慢をしすぎることはよくはありませんが、わがまま放題で周りの人に迷惑をかけてしまうような人に育ててしまうのは最も良くないと思います。お子さんのことが本当に可愛く思うのなら、まずはお母さん方がお子さんを甘やかすことを我慢しましょう。お子さんの歯を守ることはお母さんの大切な仕事の1つです。いつも頑張っているご褒美として美味しいスイーツはお母さんの胃袋で消化しましょう。
監修記事
院長 板東 秀典(ばんどう ひでのり)
大阪大学歯学部卒業
すもと歯科クリニック・とがわ歯科クリニック 副院長を経て、
2021年7月 ヒデ歯科クリニック 開業
90歳で20本以上健康な歯を残す「9020(キューマル・ニーマル)」をスローガンに掲げ、虫歯治療から予防治療・歯周病・インプラント・お子様の治療など多岐にわたる診療に従事している。