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中心結節の破折からの根尖病変

患者さんは10代の男性

歯茎がかなり腫れてきた。痛みが続く

レントゲンは以前のもの

以前冷たいものが染みるということでレントゲンを撮影したが、中心結節が欠けたためと診断し、経過観察を行なっていた。

 

ところが7ヶ月経過して急に歯茎が腫れてきたとのことで来院

ここの真ん中の歯に中心結節があったが、そこの破折からの根管内への細菌感染とすぐに判断した。CBCTを撮影させていただき、歯根は完成しているため、再生歯内療法(REP)ではなく、MTAで根管充填をしようと計画

 

当日根管治療を実施し、根管充填まで行なった

 

翌日、痛みがないことを確認し、ダイレクトボンディングで治療を終了とした

 

 

2023年にJOEというアメリカの歯科雑誌にて、中心結節を持つ歯(Dens Evaginatus)に関する論文がある。

Current Management of Dens Evaginatus Teeth Based on Pulpal Diagnosis.

 

ここでは、中心結節が折れて症状がある時は、歯髄を少し触って炎症がないところでMTAを使い、上はコンポジットレジンで封鎖する、いわゆる生活歯髄療法(VPT)を行うべしと書いている

ここまで攻めた治療はあまりやりたくないけど、やらないといけないのか、と今回の症例で感じた。

院長写真

監修記事 
院長 板東 秀典(ばんどう ひでのり)

大阪大学歯学部卒業
すもと歯科クリニック・とがわ歯科クリニック 副院長を経て、
2021年7月 ヒデ歯科クリニック 開業

90歳で20本以上健康な歯を残す「9020(キューマル・ニーマル)」をスローガンに掲げ、虫歯治療から予防治療・歯周病・インプラント・お子様の治療など多岐にわたる診療に従事している。