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陶磁器の世界

こんにちは、フレンドタウン深江橋の2階で診療をしておりますヒデ歯科クリニックです。

人類は長い歴史の中で陶磁器をこよなく愛してきました。縄文土器は1万年以上前の陶器であり、芸術性も高いと評されています。日常使用する目的なのでシンプルで良いというわけではなく、火焔型土器のような磊落なデザインを施したことに衝撃を覚えました。しかし、つづく弥生土器は本当にシンプルな陶器です。現在使用している花瓶などのデザインに似ています。渡来人の技術が日本に移植された結果ですが、高杯があり丸みを帯びた形状は私たちの琴線に触れる何かがあると感じてしまいます。

さらに、白磁や青磁と呼ばれる磁器は透き通った美しさと磁肌のなめらかさが人類を魅了してきました。両方ともに釉薬のなせる芸術なのですが、あらゆる時代を通して美しいと思えるのはヒト独特の遺伝情報のなせる技なのでしょうか?

さて、私たちには生まれもって得た芸術作品があります。そのひとつは歯です。白磁を思わせるようなエナメル質の美しさ、機能面で洗練された歯冠形態、何万回もの咀嚼に耐えられるその頑丈さ…歯の素晴らしさは筆舌に尽くし難いです。歯が整然と並んでいる口の中はまるで大阪市立東洋陶磁美術館といったところでしょうか。

歯をきちんと毎日使えるようにするためには、日常のお手入れは当然ですが、定期的なメインテナンスや壊れた時の修復や復元をプロの任せるのが必要です。技術をもたない人が修復をしてとんでもないことになったスペインのキリスト画が話題になりました。全国どこでも誰がしても同じだという保険制度は素晴らしいですが、日々技術の研鑽を行っている医療人の技術に対する敬意は全くもって払われていません。歯科治療も美術作品の修復も同じく緻密な作業です。時間とコストをかけてでも大事な歯を守りたい、きれいな形を残していきたいと考える方を当院は大切にしております。

 

院長写真

監修記事 
院長 板東 秀典(ばんどう ひでのり)

大阪大学歯学部卒業
すもと歯科クリニック・とがわ歯科クリニック 副院長を経て、
2021年7月 ヒデ歯科クリニック 開業

90歳で20本以上健康な歯を残す「9020(キューマル・ニーマル)」をスローガンに掲げ、虫歯治療から予防治療・歯周病・インプラント・お子様の治療など多岐にわたる診療に従事している。