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2024年4月より治療プラン変更のお知らせ

こんにちは、フレンドタウン深江橋の2階で診療をしておりますヒデ歯科クリニックです。

本年4月より歯科治療のさらなる精度向上のために、保険外治療の拡充を計画しています。

虫歯治療は、① 神経を残せる歯、② 神経を残せる可能性はあるが神経の一部を取る歯、③ 神経が残せないまたは元々無い歯を対象にしています。

① に関しては、虫歯をすべて取り切った後に歯を元に近い形に修復する方法を当院は選択しています。ここでどのように修復するか?何を使って修復するか?が大切です。保険治療では必要最低限の分しか担保されておらず、さらに昨今の物価上昇には対応していないので、品質を必要最低限にするしかないのが悲しい現状です。最適解を求めるには日本の保険治療では不可能ですので、最新治療を希望される方には保険外治療をおすすめするようにしていきます。

② に関しては、神経を残すことのメリットは神経を全部取ることよりも大きいと考えられています。MTAという材料がトラビネジャッド教授により発明されて以来、歯の神経を触ることの抵抗が大きく減っています。保険治療は50年目の治療のままなので、虫歯が神経まで進んでいたら基本的にはすべての神経を取る治療になります。歯の神経を取ってしまうと、根尖病変と言って歯の根っこの先が大きく腫れてしまう状態になることが多々あります。そのような状態になると歯の寿命が大きく減ってしまうことになるので、いずれは抜歯しないといけないという恐ろしい未来を招きかねません。それに引き換え、神経を生きたまま残す治療(VPT)という最新の治療法では、ラバーダムと顕微鏡下で虫歯を全て取り切り、神経を見える状態にします。10倍以上に拡大した状態で神経を観察し、毛細血管と神経が綺麗かどうかをチェックします。それが確認できたら、MTAを厚みをつけてそっと盛っていきます。実際にこのVPTはかなり良い結果になることが当院でも示されています。神経を取った後の不安を考えるとVPTでなんとか食い止めたいという感想を近年はもっています。

③に関しては、神経の治療を行う必要があります。海外ではラバーダム防湿がマストであり、これが出来ないのであれば、それは残せる歯じゃないと判断されます。そこで先に歯を引っ張り上げて残す道を探るのか、それとも抜歯してインプラントの道に進むのかを議論していきます。日本ではどうでしょう?ラバーダムをできる歯にもラバーダムを掛けない先生がほとんどではないでしょうか?なぜか?保険治療ではラバーダムの費用を賄うだけの報酬を与えられていない、それどころか神経の治療自体600円〜2000円くらいなので人件費や家賃も払えないという状況のせいだと思います。さらに、根管治療もガタガタのざん切りに治療するのか、それともスムースに綺麗に治療していくのかで歯の破折予防率が大きく変わることが知られています。当院の保険外治療では、まずラバーダム防湿はマストです。そして、根管形成には最先端のレイスエボ4%を導入しており、根管洗浄ではNegative pressureとPUI、さらに根管充填ではhydraulic condensation法を導入しています。道具がかなり多く、歯科医師と歯科助手がへとへとになる治療ですが、歯を長く残すためにはとても良い治療なので、当院の保険外根管治療のスタンダードはこれらの方法で行なっていきます。保険治療は50年前と同様、硬いヤスリで短い時間内でできるところまでを行います。保険内では、ラバーダムは極力頑張りますが、無理な時は諦めざるをえないです。患者さんも術者も満足できる治療がしたいので、根管治療は保険外治療で基本お願いしたいと思います。

以上、かなり長くはなりましたが、当院の保険外治療の一部を紹介させていただきました。

歯を永く残していくために、最先端の科学的な治療をぜひ受けてみませんか?

 

院長写真

監修記事 
院長 板東 秀典(ばんどう ひでのり)

大阪大学歯学部卒業
すもと歯科クリニック・とがわ歯科クリニック 副院長を経て、
2021年7月 ヒデ歯科クリニック 開業

90歳で20本以上健康な歯を残す「9020(キューマル・ニーマル)」をスローガンに掲げ、虫歯治療から予防治療・歯周病・インプラント・お子様の治療など多岐にわたる診療に従事している。